フレットレスベースのリペア

前回からの続きです。

ちなみに今回はベースギターの細かいお話になってしまうのでご了承ください。

ちゃんと音も出るし、概ね問題なさそうに見えますが、当初の計画通りプロの眼で見てもらおうと、以前 YAMAHA BB をリペアしてもらった「ギター工房 弦」に楽器を委ねました。

いくつか気になった点もあったので、それを伝えつつ、リペアメニューの中の「トータルチューニング」をお願いしました。
トータルチューニングの内容は、

  • ナット切り込み調整
  • ロッド調整
  • 弦高調整
  • オクターブチューニング

で、費用8,000円ほどです。
(2021年8月時点の価格ですが、今工房サイトを見たらちょっと上がっているようです)

気になった点というのは以下の通りです。

1.PUが固定されていない
2.ボディが塗装されていない
3.謎の共鳴音(エフェクターのコーラスをかけているような)
4.アウトプットジャックとボディに隙間がある
5.電気系統

トータルチューニングとあわせて上記を確認してもらった結果が以下になります。

1.PUが固定されていない

PUを上から押すと押し込まれる。中にバネが仕込まれているようで指を離すと元に戻る。
これは単に自分の知識不足でした。こういうPUもあるということです。

2.ボディが塗装されていない

開封した最初、木を削ったあとのような粉が沢山くっついていて、これって塗装してない?と思いましたが、木の風合いを活かすためこういうものもあるそうです。
でも手垢が付きそうなので、持っていたレモンオイルで磨きまくりました。

3.謎の共鳴音(エフェクターのコーラスをかけているような)

特にハイポジションを弾いた時に、ボディのどこかが共鳴しているような音がする。
それも何となくコーラスをかけてるような音に聞こえます。フレットレスのせいでしょうか?
これは後述のブリッジ問題の影響かもしれませんが、要因は不明でした。
害はなさそうなので、この楽器の特性と思うことにしました。(いい意味で)

意外だったのが、スルーネックのせいなのか、上記共鳴音とは別に結構ボディ鳴りがすることでした。(これもいい意味で)

4.アウトプットジャックとボディに隙間がある

ジャックの金属のアールとボディのアールがぴったりと合っておらず、隙間があいている。
プラグを差し込んだ時の接触や音に問題なかったので、別に気にしなくてもいいそうです。

5.電気系統

自分の耳では特に雑音等は無いように思えましたが、ハンダ付け処理がいい加減だと「ジー」という雑音がすることがあるようで、気になっていたのです。
結果問題無し。
楽器が届く前までは、最悪PU交換も覚悟してたのでホッとしました。

また、気になる点には入れてなかったのですが、AliExpressのサイトの写真では楽器にブランド名も何も入ってなかったのに、届いたものを見たら、ヘッドに “Gstyle” と白で書かれた文字が入っている!
ノーブランドならノーブランドらしく、余計なものは消したいと工房のかたに聞いてみたのですが、溶剤で消すか削り取ることは出来ても後処理が必要でしょうということだったので、消すのは断念しました。

さて、上記気になった点以外に工房のかたに指摘された点があって、それが結構深刻なものだったのです。

指板に若干の凹凸がある

5フレット目辺りとボディ側の指板の端に若干の出っ張りがあることが判明しました。
5フレット目はインレイが指板表面よりも微妙に出ているのです。
弦高を下げてそのポジションで弾くと弦が出っ張り部分に触れて「ビーン」と鳴ってしまいます。

これは致命的でした。
何故ならフレットレスベースを買った目的が、弦高を極限まで下げてフレットレス特有の音が欲しかったからなのです。

工房のかたに指板を平らに修正する費用を聞いたら4万円前後でした。
その4万円も妥当な額(むしろ良心的な)ですが、買った値段の倍近くになってしまいます。
指板の件は持ち帰って検討することにしました。

また、工房のかたの見立てだと、この楽器は元々フレットのあるものをフレットを入れないでフレットレスに仕上げたものだろうとのことでした。
ナットの切り込みがフレットの付いているベースの深さになっているからです。
なお、ナットの切込みはトータルチューニングの費用のなかでフレットレス用に切込みを調整してもらいました。

そういわれると確かにフレットレスベースで指板に大きなインレイを埋め込んでるものは見かけません。
フレットが付いているベースであればインレイが多少出っ張ってようが音に影響でませんが、フレットレスだとそうはいきません。
指板が真っ平でないと上記の通り、もろ音に出てしまいます。

ブリッジとボディに隙間がある

さらに、工房のかたが一番懸念していたのが、ブリッジとボディに隙間があることでした。
どういうことかというと、ボディが完全に真っ平ではなく中央が若干出っ張っていて、ブリッジの両脇に隙間が出来ているのです。
自分では気付かなかったのでやっぱり専門家に見てもらって良かったです。

ひょっとすると上述の謎の共鳴音もその影響かもしれません。(そうでないかもしれませんが)
今のところ顕著な問題は出ていませんが、今後どんな問題が出てくるかわからないとのことでした。
これを修正するにはボディを真っ平に削り直す必要があって、これも結構な費用がかかります。
今のところ実害が無いので様子見とすることにしました。

そして、それから半年近くたってこれを書いていますが、購入当初よりインレイの出っ張りが余計ひどくなったように思います。
指板とインレイの素材の違いでしょう、経年でより顕著になることが予想されます。
フレットレスの指板に大きなインレイは禁物であることを学びました。

はてさて、このインレイ問題、どうしよう?
インレイを削るか、インレイを取り外して木片かパテで埋めるか。
いずれにせよ自力でなんとかしなくちゃ。

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