例えば南の島の水上コテージでオイルマッサージを受けながら
「気持ちよくって眠ってしまいました」
なんて言ってるのをテレビで観て、そんなに気持ちいいなんて一度は受けてみたいとかねてより思っていたのですが、入社30年のリフレッシュ休暇の際、あわせて支給されたリフレッシュ補助金を自分の自由に使っていいと妻の許可が下りたので、この機会にと受けてみたのが何年か前のことでした。
マッサージにもいろんなところがあるので、間違って別なマッサージのお店に入ってしまわないよう、入念にリサーチをして、これなら大丈夫だろうと選んだのが後楽園ラクーアにあるアロマオイルリンパケア「ユーロフィア」です。
基本女性向けのお店ですがメンズもあるというところなので、これなら間違いないでしょう。
お店に行ってみると、やっぱり客はほとんどが女性で、一組だけ若いカップルがいましたが、ひょっとすると彼氏は単なる付き添いだけなのかもしれず、つまるところ、おっさんは見事に自分一人だけでした。
セラピストは、ベテランの人を想像していたのですが、担当してくれたのは随分と若い女性、どうみても20代で、さらに批判覚悟で言うと可愛いらしい感じのかただったので、ちょっと心配だったのですが客がおっさんでも嫌な顔一つせずこころよく応対してくれたのでほっとしました。
まずは問診を受けた後、実際の施術前にシャワーを浴びてくるよう言われました。
重ねて言いますが、健全なお店です。
ラクーアのスパとセットのチケットを購入していたので、急いで全身きれいにして髪が乾かぬうちにお店に戻ると、くだんのセラピストさんにカーテンで区切られた個室に案内されて、紙で出来たペラペラのパンツを手渡されました。
それに履き替えるように言われたので、パンツの上からでいいですかと聞くと、自分のパンツは脱いで渡したパンツ一枚になってくださいとのこと。
本当にペラペラでヒラヒラだったのでちょっと心配でしたが、施術中はずっとうつ伏せだったので大丈夫でした。
施術台にうつ伏せになりアロマオイルを塗られてマッサージを受けたのですが、リンパの流れをよくするためなのでしょう、首から肩、腕、手の先へと一連の動作で流していって、最後、手のひらと手のひらをぴったりと合わされたとき、何だかドキドキしてしまいました。
恐らく、惚れてまうやろーと言うところなのでしょう。
肩から背中、腰へと降りていって、その後です。
「パンツを半分下ろしますね」と言われて、思わず「えっ!」と。
ちょっと待ってと言う隙を与えられず問答無用でパンツを下ろされ、お尻を丹念に揉み始めました。
元来、お尻を揉むのに半ケツ状態で揉めるはずもなく、完全にお尻が丸出しの状態です。
最初受付でお願いしたのが肩・背中・腰の「バック」というメニューで、どこにもお尻マッサージなどという記載はありません。
もし最初からわかっていたら問診の時に「お尻モミモミは結構です」と断っていたはずです。
お尻を揉みしだかれて、さすがにこの年なので恥ずかしいという気持ちは起きなかったのですが、施術台に顔を突っ伏しながら何だか申し訳ない気持ちになってきました。
別に、金に物を言わせて無理やり若い娘に尻を揉ませてわけでも何でもなく、そもそも、そんなのがメニューに含まれてることも知らなかったので、自分が申し訳ないと思う必要はどこにもないのですが、単にその状況だけを切り取ると無理ありません。
メインが女性向けのお店なので、多分、お尻をシェープアップさせるマッサージがデフォルトで組み込まれているのでしょう。
お尻は体の中でも一番体温が低い部位なので、事前に温められていたであろう温かい手のひらでマッサージされるとお尻がポカポカと温かくなってきて気持ちよかったのは確かなのですが、それにしても、寝落ちするほど気持ちいいのを期待して行ったのが、ドキドキ、ハラハラしてそれどころではありませんでした。
それ以降一度もオイルマッサージを受けてません。

