もう20年以上前になります。
家族で志木街道沿いのファミレスに行ったときのこと。
食事の後、ちょっとその辺を散策してみようとぶらついていたら、農家と思しき家の前に白い大型の鳥がいるのを見つけました。
あれってペリカンだよなって見ていると、なにやらこちらに向かって走ってきました。
「とっ、とっ、とっ、とっ」と、棒高跳び選手が助走するような軽快な走りです。
途中から真っ直ぐ僕に向かって来ることに気付きました。
あわや衝突するかというとき、慌てて逃げようとくるっと向きを変えたところジーパンのお尻をチョキっと噛まれてしまいました。
そのときはてっきり、その農家で飼っているペリカンが、自分の縄張りに侵入しようとした僕らを威嚇したんだとばっかり思ってました。
でも今調べてみると、その鳥はペリカンではなかったようです。
ある種のペリカンは飼うことは禁止されていませんが、広大な水辺と、毎日大量の餌を必要とするので、一般の家庭で飼うのは難しいようです。
それにペリカンの足は短く、大きな水かきを持つので、ペタペタと歩くことはしますが、棒高跳びの助走のような走りをするとは考えにくい。
じゃあ、あれはいったい何だったんでしょう。
この地域にアオサギはよく見かけます。
大きさとしては一番近いし、長い足を持ちます。
でも、いるのは水辺なので、民家の庭先で番犬の役目をするとは思えない。
ペリカンの頭と胴体、そして棒高跳び選手の足を持ち、民家で番犬として従事している白い大型の鳥。
謎です。

p.s.
その後、妻に確認してみたら、何とペリカンのことを憶えていました。
別に驚くことではありませんが、実は自分の記憶違いも疑っていたのです。
妻の言うことには、あの嘴は確かにペリカンだった、ただし、そんなに大きくはなかったとのこと。腰くらいの高さだったと言うので、多分そんなもんだったんでしょう。
とすると、やっぱりあれはペリカンで、あそこのお家で飼われていたのでしょうか?
近所に動物園はないので逃げ出してきたというのもあり得ない。
それから、あの棒高跳びの助走のような走りも気になったのでいろいろ調べてみると、「ペリカンは飛ぶのに25mくらい助走しないと飛べない」とあったので、それなりの速度で走ることは走るようです。
走り方に個体差がある可能性もあるし、単に大股で歩いていただけかもしれないし、いずれにせよ記憶にそれほど誤りがなかった可能性が高くなったきました。


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